Japanese
English
Bedside Teaching
脈波の見方
How to See Pulse Waves
小林 裕
1
,
高沢 謙二
1
Hiroshi Kobayashi
1
,
Kenji Takazawa
1
1東京医科大学八王子医療センター循環器内科
1Department of Internal Medicine II, Hachioji Medical Center, Tokyo Medical University
pp.1041-1047
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101131
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はじめに
人は血管とともに老いるというWilliam Oslerの言葉に代表されるように,心血管系疾患のリスクは加齢とともに増加する.加齢に伴う変化は,主に動脈壁の構造や機能的変化に顕著に現れる.例えば,血管内径や壁厚の増大,硬化による伸展性や弾力性の低下,内皮機能の低下などである.このような血管の加齢による変化が心血管系疾患発症のリスクとなることが,多くの研究によって示されている.
医療機器の進歩により血管の加齢変化は,臨床で簡便かつ非侵襲的に検査することが可能となった.例えば,エコー・CTなどで血管壁の性状が,脈波解析により動脈機能が簡便に評価できるようになった.
本稿では,脈波を用いた動脈機能の評価として,脈波伝播速度とaugmentation index(AI)について概説する.
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