連載講座 婦人科内分泌疾患のPSM的研究・7
各種内分泌腺刺激試験総合判定による婦人科内分泌疾患の病変部位診断—心身相関の立場から
岡村 靖
1
,
北島 正大
1
,
荒川 公秀
1
,
立山 浩道
1
,
永川 正敏
1
,
後藤 哲也
1
,
倉野 彰比古
1
Yasushi Ckamura
1
1九州大学医学部産科婦人科学教室
pp.805-808
発行日 1969年9月10日
Published Date 1969/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204096
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はじめに
内分泌疾患の診断に際し,内分泌腺に負荷を与えない状態,すなわちin situのホルモン測定値のみでは,内分泌異常が高度に起こつていないかぎり,その病変部位を判定することは困難な場合が多く,また内分泌刺激試験も種々のものが必要となつてくる。
私たちは婦人科内分泌疾患のうち,無排卵周期症6例および無月経症38例の計44例について,その病変部位が間脳—下垂体,卵巣および副腎のいずれにあるかを診断するために,各種の内分泌刺激試験を行なつて,その成績を総合判定し,原発病変部位診断を試み,さらに心因がこれら内分泌腺の機能への心因の関与について検討を行なつたので,その成績について報告する。
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