グラフ
ヒト性器癌研究のための異種動物移植実験
野嶽 幸雄
1
,
田村 昭蔵
1
,
鈴木 健治
1
,
佐藤 善之
1
,
前田 徹
1
,
蔵本 博行
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.733-736
発行日 1969年9月10日
Published Date 1969/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204086
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ヒトの正常ないし悪性組織を異種動物に移植する試みは,種々なる意図のもとに古くから行なわれてきた。われわれもすでに孵化鶏卵漿尿膜に種々な組織を移植し,成績を報告してきたが,なかんずく絨毛性腫瘍移植に際し,腫瘤形成を認めた事実は,本腫瘍におけるtransmissible agentの存在に関するその後の一連の研究への導火線となつた。現在,ヒト性器癌研究のためのハムスターcheek pouchへの二,三の移植実験を試み,興味ある成績を得ているので御紹介したい。
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