研究
妊婦血清耐熱性アルカリ・フォスファターゼ測定による胎盤機能検査法について—特に不安定型の臨床的意義について
山口 龍二
1
,
吉田 威
1
Ryuji Yamaguchi
1
1東北大学医学部産婦人科教室
pp.759-763
発行日 1968年9月10日
Published Date 1968/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203933
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はじめに
妊娠血清耐熱性アルカリ・フォスファターゼ(heat-stable alkaline phosphatase,HSAP)が胎盤機能検査法として簡便かつ有意義であることについては,われわれ1〜3),Messer4),Curzen & Morris5)によつて報告されている。なかんずく,われわれの前回の報告3)においては,分娩周辺期におけるHSAPの経過曲線が診断上意味があり,その中でも不安定な経過を示すものが重要であることを述べたが,今回は頻回測定例の数をふやし,不安定型を中心としてその臨床的意義について報告する。
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