研究
子宮卵管通気曲線に及ぼす精神調整剤の影響について
中嶋 唯夫
1
,
柳下 晃
1
,
島田 清
1
,
柄沢 和雄
1
,
足立 康弘
1
,
加口 直衛
1
,
吾妻 博
1
,
竹内 稔弘
1
,
堀江 紏
1
,
川嶋 正也
1
,
遠藤 正枝
1
Tadao Nakajima
1
1日本赤十字社本部産院
pp.659-664
発行日 1967年8月10日
Published Date 1967/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203749
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はじめに
不妊症の診察に際し,卵管因子は既知因子として重要な位置を占めているが,卵管疎通性の有無を検討し,諸検索にもかかわらず終に疎通性を見出しえず,開腹後はじめて疎通性を発見することはまれでなく,また疎通性を見出し得ぬまま妊娠成立に至ることもまれでない。このような事実から我々は卵管疎通障害の治療としての手術療法,すでに発表したキモプシン療法の他,すでに中間報告を行なつたごとく卵管攣縮を主たる対象として従来の自律神経遮断剤に代わつて精神調整剤の効果を報じたが,その後さらに症例を加え検討を行なつたのでここに報告する次第である。
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