Isotope入門・3
産婦人科領域における放射性沃度による腎機能検査—手術と妊娠中毒症を中心として(レノグラム131I)
三谷 靖
1
,
宿輪 亮三
1
Yasushi Mitani
1
1長崎大学医学部産婦人科教室
pp.499-503
発行日 1967年6月10日
Published Date 1967/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203720
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はじめに
Radioisotope renogram (以下Rgと略す)はラジオアイソトープを用いた分腎機能検査法であり,Tapline13)(1956),Winter15〜19)(1957〜1961)の報告以来,Abt1)(1961),Hauge2)(1962), Wax14)(1962),Schwartz10)(1962)等の研究報告が相ついで行なわれ,本邦においても,すでに南7)(1959),市川5)(1960),町田9)(1961)等の研究がみられている。
かかるRgの研究は主として泌尿器科領域であるが,わが産婦人科領域においても,上部尿路障害診断のScreening testとして,その有用性は高く評価され,近年,盛んに応用されているのは衆知のごとくである。教室の関11)(1964)は子宮頸癌治療前後のRg変化について,また,蘇12)(1965)は産科領域におけるRgの応用に関し,それぞれ詳細な研究を行ない,その成績はすでに発表しているが,今回は主として,妊娠中毒症および手術を中心として,私どものこれまでの研究のあらましを述べることにする。
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