特集 避妊法--現在の焦点とその評価
性ホルモン(経口剤,注射剤)を用いる方法
橋口 精範
1
Akinori Hashiguch
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室
pp.369-375
発行日 1967年5月10日
Published Date 1967/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203691
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はじめに
estrogenをはじめ性steroid hormoneを用いると,その投与方法により,排卵を抑制しうることは早くから実験的ならびに臨床的にみられてきている。
1例をあげるならば,estrogen depotを月経周期の第5〜9日目頃に投与すると,その多くは月経周期が短くなり,かつ従来あつた月経痛もなくなることがしばしばみられるが,これなどは排卵を抑制して消退性出血をおこしたものなのである。
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