特集 産婦人科医に必要な臨床病理の知識その2
卵管の臨床病理—特にレ線像と妊娠に関連して
百瀬 和夫
1
,
平川 舜
1
Kazuo Momose
1
1東邦大学医学部産婦人科教室
pp.821-825
発行日 1966年10月10日
Published Date 1966/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203574
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はじめに
卵管の病変では炎症が主要なものであり,その後遺症として癒着,さらには卵管腔の閉塞をきたし,不妊の原因となる。従つて,婦人科的には不妊症における卵管の病態が主な対象となるが,その診断には卵管造影法が最も重要である。そこで不妊患者における最近の卵管造影法所見と術後の妊娠成立との関係について述べ,つぎに卵管形成手術例における病理所見についてふれたい。
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