日常診療メモ・25
産婦人科治療における腸管手術(その3)
清水 直太郎
1
Naotaro Shimizu
1
1九州大学温研産婦人科
pp.190-196
発行日 1966年3月10日
Published Date 1966/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203439
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
婦人科診療に関係の多い大腸部分は廻盲部,S状結腸および直腸である。これらの部分の疾患,ことに悪性腫瘍を,子宮附属器疾患等と考えて開腹した場合等には,腸管の通過障害があれば一応腸内容を排除するか,あるいは後日の根治手術の第1段階としての人工肛門造設術を行ない,後事を専門医に委ね協力する。実地上問題になるのは主として右側附属器疾患に関連しての廻盲部切除,左側附属器疾患ないしS状結腸損傷に関連してのS状結腸切除等である。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.