薬の臨床
産婦人科手術後の腸管運動賦活に対する大建中湯の有用性
本山 覚
1
,
横田 光
1
,
丸尾 猛
1
1神戸大学医学部産科婦人科学教室
pp.739-744
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904367
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産婦人科手術後おける腸管運動の早期回復は腸管癒着防止において重要である.今回,1998年5月〜1999年9月の間の当科手術症例において,大建中湯(TJ−100)の術後腸管癒着防止に対する有用性を検討した.
①単純子宮全摘術,広汎性子宮全摘術後において,TJ−100投与,非投与,各7名の腹部X線像にみる腸管麻痺像所見を腸管麻痺スコアとして点数化し,両群間で比較した結果,投与群では非投与群に比し有意に腸管麻痺スコアが低値となった.
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