MY THERAPY in Series・40
細胞診における擦過塗抹法について
藤原 篤
1
1広島大学
pp.36-37
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203402
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子宮癌に関する細胞診も,今日では不可欠の常用診として広く普及していることは周知のとおりであるが,すでに進行癌に対する診断法としての価値を論ずる時期は過ぎているようである。
しかしながら,細胞診本来の目標は初期癌の早期発見にあり,特に近年初期癌の認識が高まると共に,細胞診断学においてもさらに前進して初期浸潤癌や上皮内癌,異型上皮の検出,或はこれら相互の鑑別診断の可能性へと,次第に一層高度な段階にその臨床的価値が要求されつつある現状である。
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