検室査
頸癌塗抹診としての擦過法
和田 一男
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科教室
pp.231-232
発行日 1954年4月10日
Published Date 1954/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201021
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子宮癌の早期診断は,婦人科領域に於ける最も重要な問題の一つであり,従来よりSehillerの沃度試験,Hinselmannのコルポスコピー,血清学的診断法等数多くの方法があるが何れも単なる補助的なもので,結局は生体組織診により診断されてきた。
Papanicolaou及びTrautにより塗抹細胞診が発表されて以来多大の反響を呼び各方面に於て盛んに追試検討され,その診断の確実さから現在婦人科領域に於ては日常欠くべからざる重要な診断法となつている。
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