Japanese
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悪性腫瘍の問題点 化学療法
第1回臨床大会シンポジウム
婦人科癌にたいする化学療法効果の臨床的基礎的検討
Clinical and basic examinations of the effects of chemotherapy of gynecologic cancer
竹内 正七
1
Shoshichi Takeuchi
1
1東京大学医学部産婦人科教室
pp.865-876
発行日 1965年11月10日
Published Date 1965/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203361
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はじめに
癌の化学療法が臨床的にある程度系統的に展開されたのは,1946年C.P. Rhoadsのnitrogenmustardについての臨床報告に始まると見做すことができるから,癌の化学療法は今日まてわずか20年の歴史を持つに過ぎない。しかしその間に数多くの制癌剤が臨床界に登場してきた。
本邦では吉田,石館らによりNitrogen mus—tard-N—oxide (Nitromin)が開発され,1950年頃より臨床実験が行なわれるようになつた。わが教室では1953年より,当時の長谷川教授の指導のもとに臨床実験が始められ,1957年より小林教授に受け継がれ,1963年までに約230例の臨床経験が積まれてきている。その間に,Sarcomycin,Azan,Carzinophilin,Thio Tepa,Mitomycin,Endo—xan,Methotrarexate,Vinblastin,Podophylo—toxinなどが次々に臨床実験に導入されてきている。
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