Japanese
English
薬剤 妊娠中毒症
妊娠浮腫,妊娠中毒症に対するTriteren (Triamterene)の治験について
Treatment of oedema and hypertension in toxemia of pregnancy with new diuretic agent "Triamterene" (Triterene (R)).
田中 敏晴
1
,
塚田 一郎
1
,
本間 恒夫
1
,
小林 博
1
,
宮原 忍
1
,
加賀谷 武
1
,
本多 洋
1
,
福田 鉄雄
1
Toshiharu Tanaka
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.729-734
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203129
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はじめに
妊娠浮腫,妊娠中毒症の発生機転については,現在なお不明な点が多く,したがつて,その治療法も種々な方法が試みられた。しかし,近年利尿剤は長足の進歩をとげ,Benzothiadiazine系薬剤の出現は,他の降圧剤との併用により,その治療法に飛躍的な向上をもたらした。
さらにここ数年来,腎の遠位尿細管におけるaldosterone, desoxycorticosterone (DOC)などの鉱質corticoidの作用を抑制する薬剤が発見され,これを浮腫,高血圧の治療に応用する試みがなされ,ここに従来の降圧利尿剤と全く化学構造が異なつた新しい型のそれとして抗aldosterone剤が出現した。
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