PROPOSAL
東大産婦人科教室80周年記念会から
も
pp.583
発行日 1964年8月10日
Published Date 1964/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203096
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東大産婦人科が,今年の6月19日で80年をむかえ,その記念式が,東大医学部本館講堂で6月20日に行なわれた。会場には現小林教授をはじめとして,大学部長病院長,前教授の長谷川日赤院長,故白木教授の遺族の方々はじめ,関係者が約200名ほど集まり盛大に開催された。
最初に小林教授が教室80年を回顧された。明治初期のミュラー,ウェルニツヒ,さらにヴェルツらのドイツ人教授による日本医学のれい明期の姿。明治17年に最初に産婦人科教授を担当された清水郁太郎氏の生前の様子。さらに浜田玄達,千葉稔次郎各教授時代の教室の様子、それから明治37年からの木下正中教授による帝王切開,子宮癌手術の導入の話や日本産婦人科学会の設立のこと。磐瀬雄一教授時代には産科学としてのイズムでおる自然性を強調され,教室のバック・ボーンをつくられたこと。白木正博教授時代には深部治療を行なうようになつたこと。そして戦争による教室員の召集。そして戦争をむかえる。昭和22年には長谷川敏雄教授による教室再建,そして現小林教授えと計9人の教授がおりなした東大産婦人科教室80年の絵巻を話された。
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