日本列島
公衆衛生学教室開講30周年記念講演
井口 恒男
1
1岐阜県衛生環境部地域保健課
pp.723
発行日 1983年11月15日
Published Date 1983/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206781
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岐阜
岐阜大学医学部公衆衛生学教室が,県立医大時代の昭和28年に開講して以来30年を経過し,これを記念して記念講演会が催された.この記念講演は,教室開講以来20数年主任教授を勤められ,その後岐阜大学長を2期勤められた館正和氏の退官記念講演と,聖路加看護大学長日野原重明氏の特別講演であった.定員300名の医学部講堂で6月25日(土)催されたが,早野岐阜大学長はじめ大学関係者,医療機関,衛生行政関係者,市内各養成機関の看護学生,医学部学生等が参加し,ほぼ満席の状況であった.
館氏は「岐阜県における公衆衛生の現状と将来」と題して講演され,30年に渡る県下の公衆衛生の歴史を,労働衛生,環境保健,地域保健等幅広い分野にわたって,具体的な実例をあげられ,今後に留意すべきこととして①総合的な健康対策,②心の健康,③日本だけのことにとらわれず世界に目を向けるべきであること,を強調された.
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