Japanese
English
臨床 妊娠中毒・2
後期妊娠中毒症の治療劑として使用したSaltronの臨床成績
Clinical effects of "Saltron" on toxemias of late pregnancy
上野 雅清
1
,
磯 晴男
1
Masakiyo Ueno
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.427-432
発行日 1963年5月10日
Published Date 1963/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202818
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緒言
後期妊娠中毒症の治療薬剤として,今日ではAcetazolamideに変り,Benzothiadiazine系薬剤が広く使用されている。これはBenzothiadia—zine系薬剤がAcetazolamideと異なり,Aci—dosisを起すことがなく,且つ,Kの排泄もそれほど著明でないことなどによつている。
Benzothiadiazine系薬剤は周知の如く,Chlo—rothiazideに端を発し,すでに数種のものが臨床上使用されている。この一連のもののほか,構造を異にするChlorthalidoneなども現われて,それぞれその長所を競つているが,今回は我々も,Benzothiadiazine系薬剤の基本骨格であるBe—nzenedisulfonamideの誘導体であるSaltron(第一製薬)を使用し,2・3の臨床治験を得たので報告する。
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