Japanese
English
産科 中毒症
後期妊娠中毒症治療に使用せるPolythiazide (Renese)の臨床成績
Clinical effects of polythiazide (Renese) on toxemias of late pregnancy
上野 雅清
1
,
磯 晴男
1
Masakiyo Ueno
1
1順天堂大学産婦人科学教室
pp.634-639
発行日 1962年8月10日
Published Date 1962/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202662
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
妊娠中毒症の治療薬剤として,1957年chloro—thiazideが発見されて以来,benzathiodiazide系薬剤が降圧並びに利尿効果を有する点から,現今広く使用されているが,それも最近では薬用量が少く,長時間持続効果を有し,更に多量使用しても副作用のないものが要求されて来ている傾向にある。そこで,この度,その要項を満してくれると思おれるpolythiazideがAmericaのPfeizer社で発見され,その提供(台糖ファイザー)を受けたので,われわれはこれを後期妊娠中毒症に使用し,2・3の知見を得たのでここに報告する。
polythiazideの化学名は,2—methy1-3,4—di—hydro−3—(2’,2’,2’,trifluoraethyl-thiomethyl)—6—chloro−7—sulfamy1-1,2,4—benzothiadiazine—1,1—dioxideであり,構造式は次の如くである。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.