Japanese
English
研究
妊娠浮腫における水配分状態および妊娠時浮腫発生因子について
Distribution of water in pregnancy edema, with special referrence to the cause of the latter
岡田 祥
1
Sho Okada
1
1東京大学医学部附属病院分院産婦人科
pp.203-209
発行日 1963年3月10日
Published Date 1963/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202765
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
生体における水の生理的意義は大きく,新陳代謝の媒体をなすもので,測定法の進歩とともに,わが産婦人科領域でも,水電解質代謝の研究は著しい進歩をとげた。
妊娠という現象は婦人身体に著しい変化をもたらすもので,妊娠時の水代謝は他領域に較べ特異的である。すなわち,妊婦では,1)浮腫を生じ易く,分娩を転機として速かに消失する。2)胎児および羊水生成。3)体重増加。4)妊娠後期に時々みられる尿量の減少などから,体水分貯溜が考えられる。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.