Japanese
English
婦人科 化学療法
産婦人科におけるSpiramycinの臨床研究
Clinical studies on "Spiramycin" in obstetrics and gynecology
水野 重光
1
,
松田 静治
1
,
中村 猪三郎
1
,
吉川 健次郎
1
,
堀江 勤
Shigemitsu Mizuno
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.472-477
発行日 1962年6月10日
Published Date 1962/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202639
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まえがき
抗菌性抗生物質の発達に伴い産婦人科領域においても各種感染症の治療は容易になつたが,然し一方では抗生物質の繁用による耐性菌の増加が著しく,殊に耐生ブドウ菌感染症は臨床上重大な問題を提起している。従つてこれ等耐性ブドウ球菌(以下ブ菌と略)に有効な抗生物質の研究が現在化学療法界の切実な課題となつており,Erythro—mycin (EM)2)3),Oleandomycin (OM)1),Novobiocin (NB)等一連の抗生物質が登場している。茲に述べるSpiramycinもこれと同系統のもので,1954年フランスの土壌から分離されたStreptomyces ambofaciensより産生された抗生物質である。
今回吾々は本剤を用いて感受性試験,血中濃度測定等の2,3の基礎的実験を行うとともに,産婦人科領域の各種感染症に臨床応用を試みたので以下その成績を発表する。
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