Japanese
English
産科 新生児
新生児横隔膜欠損症の1剖検例
An autopsy case of absence of diaphragm in newborn infant
蟹江 悦基
1
,
宇野 裕
2
Etsumoto Kanie
1
1名古屋市立大学医学部産婦人科学教室
2名古屋大学医学部病理学教室
pp.194-197
発行日 1962年3月10日
Published Date 1962/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202586
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緒言
本邦に於ける新生児の横隔膜形成異常については鈴木1)2)の報告があり,その後数例の追加報告をみるにすぎず,その中横隔膜の完全欠損は極めて稀で,報告例も10例にみたない現況である。著者等は最近妊娠中殆ど異常なく経過したに拘らず稍胎児発育不良であつた25才経妊初産婦の正常分娩に際し,児は第2度仮死の状態で娩出し,蘇生術に拘らず死亡せるため,死因探究の目的で病理解剖を実施した結果,稀有な横隔膜完全欠損の症例を経験したので其の臨床経過並に剖検所見について報告する。
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