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グラフ
新生児横隔膜ヘルニア
Congenital diaphragmatic hernia
名古屋市立大学医学部産婦人科学教室
pp.689-690
発行日 1963年9月10日
Published Date 1963/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202874
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新産児は,母親の続発性陣痛微弱による鉗子分娩手術により分娩,分娩時仮死症状全くなく啼泣したが,間もなくチアノーゼ,呼吸困難をきたした。聴診上心臓音を右胸部に聴取したため胸部レントゲン撮影を行なつたところ左胸部に腸ガス像を認めたため造影剤を使用し消化管撮影を行なつた。その間チアノーゼ,吐嘔,呼吸困難頻発した。横隔膜ヘルニヤの診断の下に直ちに手術を施行した。上腹部正中線切開により左横隔膜に達するに食道裂口前左部に鶏卵大の孔を認め胸腔に小腸,大腸の大部分があり,整復後,ヘルニヤ孔を絹糸にて縫合閉鎖した。術後経過良好にて退院した。
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