Japanese
English
産科 妊娠合併症
妊娠10カ月に合併した蜘蛛膜下出血の1例
A case of subarachnoideal hemorrhage in the 10th month of pregnancy
花房 厚
1
,
河村 潤之輔
1
Atushi Hanabusa
1
1東京都立荏原病院婦人科
pp.189-193
発行日 1962年3月10日
Published Date 1962/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202585
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緒言
蜘蛛膜下出血はBaillarger (1857)により命名され,Quinke (1918)が腰椎穿刺を行うに至り確定された疾患で現在迄内科領域では多数の報告例があるが,本症が妊産婦に合併した報告例は極めて少く,本邦では最近発表された御園生等1)の1例も含め長沢(1930)2)の第1例以後24例の報告があるのみである。私達は最近妊娠10カ月に合併した非定型的症状の為に診断が困難であつた本症の1例を経験したので茲に報告する。
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