Japanese
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総説
子宮癌について
Uterine cancer
川上 博
1
Hiroshi Kawakami
1
1東京女子医大
pp.581-588
発行日 1961年7月10日
Published Date 1961/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202455
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与えられた題が「子宮癌について」であるが,筆者は子宮癌といつた瞬間に反射的に思い出す点について書き流してみたい。つまり日頃筆者の頭の中に根深く植えつけられている事項について,そのまま書き流したもので,これを書くのに,こと更に文献を探し出して筆者の考えと比較したり,補正したりするのでなく,今迄の筆者の経験の総結算をそのまま書き流す訳である。従つて硬苦しいこともなく,楽な気持ちで読んで貰えることと思う。御一読の上読者諸兄の御批判を乞う次第である。
そこで子宮癌といつた揚合筆者が直に思い出す点はどんなことであるかといえば,次の諸点をあげねばならない,すなわち 1. 子宮癌に関し,現在われわれに与えられたもつとも重大な問題は,子宮癌については治療よりも先ず予防に全力を注ぐべきであるということ。
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