特集 婦人科の手術管理
術前の検査と処置
川上 博
1
Hiroshi Kawakami
1
1東京女子医科大学産婦人科教室
pp.9-13
発行日 1967年1月10日
Published Date 1967/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203621
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はじめに
婦人科手術,術前の検査の題をもらつた。この題であると出血を伴う子宮筋腫患者の手術を行なう際に術前に筋腫のみか,あるいは子宮体癌を合併しているのではないかを徹底的に検査するとか,不妊治療の目的で閉鎖卵管の開口術を行なう前に,その卵管炎が結核によるものでないかを鑑別するとか,婦人科疾患に特殊な検査について述べるのではないかと思つたが,注意事項に全身状態の検討,Riskの判定,術前投薬ならびに検査の問題などと追加してあつた。
したがつて日常行なわれる婦人科一般の手術を危険なく行なうための術前検査と処置になるわけである。また一般臨床医のために平易に20枚以内に書くようにとのことであるから,必要大要だけを簡単に並べることにする。
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