Japanese
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薬剤の臨床
妊娠悪阻におけるPerphenazine (Trilafon)の使用経験
Experiences with Perphenazine (Trilafon) in vomiting of pregnancy
久保 博
1
,
桜井 祐二
1
,
熊切 俊太郎
1
,
三村 敦子
1
Hiroshi Kubo
1
1国立東京第二病院産婦人科
pp.901-903
発行日 1959年10月10日
Published Date 1959/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202049
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Ⅰ.緒言
産婦人領域においてPhenothiazine系Tran-quilizerのChlorpromazine (以下C.P.と略)は子宮癌根治手術時の準備麻酔・子癇・常位胎盤早期剥離を始め,和痛分娩・術後疼痛・妊娠悪阻と広く使用され著効を収めているが,一方本剤については種々の副作用も指摘され,かなりの難点も感ぜられる場合もある。
Perphenazine (Trilafon)も同様Phenothia-zine誘導体であるが,少量の経口投与でApom-orphineに対する制吐作用はC.P.の10〜20倍であるにかゝわらず,起立性低血圧もないと報ぜられている。
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