Japanese
English
症例研究
子宮癌手術後リンパ貯溜腫の反復穿刺例について
Cases in which post operative lymsphcyst was repeatedly punctured
山屋 浩一
1
,
茅根 竜平
1
Koichi Yamaya
1
1岩手医科大学産婦人科学教室
pp.651-653
発行日 1958年8月10日
Published Date 1958/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201805
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昭和24年小林が記載したリンパ貯溜腫は,小林および戸沢のいうごとく,従来おゝくは子宮旁結合織炎による浸潤,硬結,尿貯溜,尿管水腫,癌再発,腸腰筋炎性浸潤などと考えられていたが,小林によつて広範なリンパ節廓清によるリンパ系統の破壊と,創腔拡大による非生理的リンパ流路のために生じたリンパの貯溜によることが明らかとなり,その后これに関するいくつかの報告がみられる。
われわれの教室においてもかなりの頻度にその発生をみとめているが,通常はほとんど障害をみとめていない。ところが最近経験した3例(うち1例は子宮摘除をおこなわず,リンパ節廓清のみ)では反復穿刺をおこなううち,2例では化膿,切除を必要とし,他の1例では異常に多量のリンパ貯溜がみられたのでその概要を報告する。
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