カンファレンス
胸水貯溜を合併した神経芽細胞腫
小島 憲
1
,
平野 謙次郎
1
,
松田 源彦
3
,
上野 幸久
4
,
布施 為松
5
,
松見 富士夫
6
,
森永 武志
4
,
前原 義二
7
,
伊勢 泰
6
,
大橋 成一
1,2
1自衛隊中央病院
2国立東京第1病院臨床検査部
3自衛隊中央病院診療4部
4自衛隊中央病院内科
5自衛隊中央病院外科
6自衛隊中央病院小児科
7自衛隊中央病院研究部病理係
pp.1424-1430
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203787
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森永 胸水貯溜を合併した神経芽細胞種という症例をとりあげました.担当の伊勢先生からお話し下さい.
伊勢 患者は6歳の女児で家族歴には特記事項はありません.既往歴には11ヵ月,急性肺炎になつております.現病歴は,昭和38年10月26日より周期的な激しい腹痛があり,食欲不振となりましたが,下痢,嘔気,咳嗽はありませんでした.同年11月1日より胸痛がありました.熱は出なかつたようです.2日後,胸痛が増加し,2,3の医院を訪れており,滲出性胸膜炎と診断され,某院に入院.胸腔穿刺を2回受けましたが菌培養は(−)でした.抗結核治療を受けていましたが,胸痛はさらに増加し,11月10日ごろ,左胸壁に鳩卵大の腫瘤が二つ出現,12日に症状が進行し,るい痩が出まして,検査のため当院に入院しました.
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