Japanese
English
症例研究
人工妊娠中絶後8年間経過せるHaematometraならびにHaematosalpinxの1例
A case of Haematometra with Haematosalpinx found 8 years after artificial abortion
橋口 精範
1
,
尾崎 純弘
1
,
酒巻 義人
1
Akinori Hashiguchi
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室
pp.655-657
発行日 1958年8月10日
Published Date 1958/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201806
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1.緒言
近年,本邦においても産児調節の必要性がさけばれるようになり,悪阻症状が強い場合や,その他母体め健康が妊娠の継続を不可能にするような場合にはしばしば人工妊娠中絶がおこなわれているが,それによる障害というものも全くないとはいえないもののようである。
われわれは人工妊娠中絶をおこなつたあと,おそらくそれが原因となり,子宮ならびに両側卵管溜血腫を生じ,しかも8年間をそのまゝ経過したという症例に遭遇したので,こゝに報告し考察を加えてみたいと思う。
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