Japanese
English
症例研究
分娩時に発生せる皮下気腫の1例
A case of subcutaneous emphysema which developed in childbirth
高岡 邦夫
1
Kunio Takaoka
1
1釧路赤十字病院産婦人科
pp.773-775
発行日 1957年11月10日
Published Date 1957/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201637
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緒言
分娩時に発生する皮下気腫は一見重篤な様相を呈し,未経験の医師や助産婦をして狼狽せしめることが多いが,其の報告は誠に少く外国における最近の例は,Wiland(1951)1), G.Hikary Bull.Féd (1954)2).Sur Roy,Roy Choudhary(1955)3)等を散見するのみであり,本邦でもその文献は極めて寥々たるものである。然し,その実数は更に大なるものと推察され,発生率の少ないのは誤診,看過,未発表の症例が相当数あるためと考えられる。私は,最近その1例に遭遇する機会を得たので報告する次第である。
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