Japanese
English
症例研究
分娩による眼球結膜下出血及び皮下出血について
On the subconjunctival and subcutaneous bleeding resulting from childbirth
森下 宗司
1
,
鷲見 敏
1
,
宮河 昭夫
1
Munetaka Morishita
1
,
Toshi Sumi
1
,
Akio miyagawa
1
1名古屋大学産婦人科教室
pp.673-676
発行日 1957年10月10日
Published Date 1957/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201615
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はしがき
眼球結膜下出血は臨床上しばしば遭遇する疾患,であるが,分娩によつて起る症例は可成り稀であり,我が国では昭和5年の久慈1)の2000余の分娩中5例の症例報告を始めとし,石丸2),久保田3),大崎4),中山・他5),沢崎6),井上7),吉村8),田中9),成松10),新11),山元・他12),塚田・他13)等が順次報告している。
分娩時の皮下出血に関しては,皮下出血の単独に起つた症例をW.Wenck14),Cathala & Bern-ard-Griffiths15),Stone & Bunim16),馬島17),塚田・他の諸氏が,眼球結膜下出血と合併した症例を久慈,石丸,吉村,馬島,塚田・他の諸氏が報告しているがいずれも数例を数えるのみである。
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