投稿 GM Clinical Pictures
眼瞼結膜に出血斑
大江 将史
1
1ジャパンハート ミャンマー ワチェ慈善病院
pp.577-578
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202081
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CASE
患者:90歳、女性。
現病歴:重症大動脈弁狭窄症による慢性心不全・腎不全増悪を繰り返しており、そのたびに持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)を施行されていた。来院4日前に心不全増悪で入院され、CHDFを3日間施行し退院した。退院当日から「発熱」と「悪寒戦慄」が出現したため救急搬送された。
身体所見:意識E2V1M5(いつもより少し悪い)、血圧138/72mmHg、心拍数78回/分・整、呼吸数24回/分、SpO2 90%(室内気)、体温39.6℃。収縮期雑音(Levine第Ⅱ度/Ⅵ度)を聴取(以前との変化は不明)。四肢末梢に塞栓を示唆する所見や神経学的異常はなかった。下眼瞼結膜下出血や口腔内出血斑はなかったが、瞼を持ち上げて下から覗き込むと左上眼瞼結膜に図1の所見を認めた。
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