Japanese
English
原著
トリコマイシン内服の人血液に及ぼす影響
Influences of oral administration of "Trichomycin" on human blood
芦田 義通
1
,
深見 みち子
1
,
青河 寛次
1
,
田中 陽造
1
Yoshimichi Ashida
1
1京都府立医科大学産婦人科学教室
pp.757-764
発行日 1956年11月10日
Published Date 1956/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201443
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I.実験目的
Trichomycin(以下TRMと略)の溶血作用は,家兎血液でかなり強いと云われている。即ち,2,000トリコモナス単位/mg(以下u.と略)の試料0.5mlを,洗滌家兎赤血球の生理食塩水1%懸濁液に,37℃2時間作用させると,0.97u,(即ち0.48mcg)まで完全溶血を示したという。
そこで吾々は,1日20万u.量の長期投与が,人血液諸因子にどんな影響を及ぼしているかを検討しているが,現在までに以下のような臨床知見を得たので報告する。
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