随想 老外科医の随想・3
新学会・新研究会の簇立
中田 瑞穂
1
1新潟大学
pp.338-341
発行日 1964年3月20日
Published Date 1964/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203282
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本医学会に公認された分科会の種別や数のことはさておき,その各の中に,あるいはそれらのほかに,いろいろの新らしい医学会や研究会が,戦後急速に増加の一途をたどりつつある.そして,この数年間この傾向は弥々強まつてきた.外科学関係だけでも,さまに述べた通り一般の旧来の外科学会のほかに,脳神経外科学会や胸部外科学会,災害医学会,手の外科学会,形成外科学会等々が分れてきた.
外科と密接な関係にある輸血,輸液の学会も麻酔学会も盛況を呈している.今また乳幼児の外科学会が成立するであろう.癌学会と並行しては肺癌研究会があり胃癌研究会も発足した.そして最近癌治療学会も組織され,これらには大きな実力をもつ外科学関係者が重要な干与をしている.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.