特集 思い出・追悼論文
追悼論文
子宮頸癌手術後再発例並びに不完全手術にも拘わらず永久治癒せる例の組織像について
三谷 靖
1
,
松山 文生
1
,
山口 茂安
1
,
小山 義博
1
1長崎大学医学部産科婦人科学教室
pp.485-490
発行日 1954年8月10日
Published Date 1954/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201084
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I.緒言
今井の提唱によるC.P.L.分類については,昨年の日本産科婦人科学会第5回総会に於て赤崎4)が「子宮頸癌の組織像に関する2,3の問題」と題する特別講演で,その予後との関連を詳細研究発表し,荻野5)も「子宮頸部癌手術的療法の予後の判定」なる論文に,C.P.L.分類は進行期分類,リンパ節転移と共に頸癌手術後の予後判定上,Triasと名づけても適当であろううと述べて,その重要性を力説している。余等も教室に於て手術せる症例につき,C.P.L分類をなし,若干の知見を得たのでその大要を報告せんとするものである。
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