原著
シンストロンの臨床応用成績
並木 勉
1
,
川島 吉良
1
1名古屋大学医学部産婦人科教室
pp.428-430
発行日 1955年3月10日
Published Date 1955/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201165
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(本論文の要旨は第15回東海産科婦人科学会に於て発表した。)
緒言
近時エストロゲンの生体内代謝の研究が進むにつれ生物学的に活性の無い中間代謝物として従来の測定法の目をくぐり抜けた尿中代謝物質存在の可能性が信じられて来た。シンストロンも亦以下に述べる様な化学性状を特性とするが少くとも単独には生物学的作用の認められていない新しいホルモン様物質である。最近我々は同様物質に関する報告に接し就中其のエストロゲン活性増強作用に興味を持ちシンストロンの生物学的意義をこの観点から追求すべく臨床並びに動物実験を試みた。
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