Japanese
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薬剤の臨床
"ノブロン錠"の産婦人科への応用成績
Effect of "Noburon tablet" in obstetrics and gynecology
山上 徳司
1
,
寺門 運雄
1
,
平野 俊雄
1
,
山村 恵次
1
,
助川 幡夫
1
,
吉村 博光
1
,
西 望
1
Tokuji Yamagami
1
1東京医科歯科大学産婦人科学教室
pp.451-457
発行日 1958年6月10日
Published Date 1958/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201767
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はしがき
クロールプロマジンを主体とする自律神経遮断剤の産婦人科領域への応用は,多数の報告者により試みられて来た。わが教室でも既に所謂カクテル麻酔の効果について検討するところがあつた1)。
其の後,土屋2),古沢3),田中4)等により,クロールプロマジン,グレラン,塩酸ジフェンヒドラミソを含有する"ノブロン注"の効果が報告されている。われわれも同様に"ノブロンAおよびB注"の著効を日常経験しているが,更に今回グレラン製薬より"ノブロン錠"の提供をうけ,使用する機会を得たのでこゝに少数例ながらその成績を報告する。すなわち"ノブロン錠"(糖衣錠)はクロールプロマジン(12.5mg) の中枢作用,グレラン(150mg)の脳幹性鎮痛作用およびクロールフェニラミン・マレアート(2.0mg)の抗ヒスタミン作用の所謂カクテルの錠剤で,鎮痛,鎮静効果の増強と持続を兼ね,経口投与出来うる簡便性を備えている。
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