症例研究
Disgerminoma ovariiの1例
山本 弘
1
1鳥取大学医学部産婦人科教室
pp.205-208
発行日 1954年4月10日
Published Date 1954/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201014
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緒言
本邦に於ける未分化胚細胞腫の報告例は西村,鈴木の剖検例(昭9)を嚆矢とする。以来現在まで70余例(従来他の名称で報告されたものを再検査し本腫瘍と診断名を新たにしたものを含む)を算する。該腫瘍の発生頻度は若年者を最も多となすと云うことは諸家の等しく認めるところである。本邦に於ては田中(7年5ケ月,昭23),丸山,中村(10年3ケ月,昭11)等の報告例を最年少として知る。余の経験例(昭26)は満12歳6ケ月の少女に発生したもので,これは田中,丸山,中村等に次ぐ若い発生年令を示すものと認め,茲に報告する。
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