講座
前置胎盤に就いて
九嶋 勝司
1
1福島医大
pp.20-25
発行日 1956年6月1日
Published Date 1956/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201065
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Ⅰ.定義
妊娠末期の胎盤は普通ならば,子宮底の前又は後壁に附着し,一番下方の胎盤縁でも内子宮口から4〜5cmの処にある.然るに胎盤が正常の位置よりも下方に附着するために,その辺縁が内子宮口にかかる場合を前置胎盤と言うのである.胎盤の附着部位が正常位置より下方ではあるが,その辺縁が内子宮まで達しないような場合,之を低位胎盤と言う.即ち低置胎盤は正常位胎盤と前置胎盤との中間にある場合であると言うことも出来る.
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