明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 胎盤
胎盤の循環と物質通過
日高 敦夫
1
,
北中 孝司
1
,
鈴木 良紀
1
,
駒谷 美津男
1
Atsuo Hidaka
1
1大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
pp.837-844
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207079
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胎盤の臓器としての特徴は,血流を介しての母児間の物質交換と,その妊娠維持機構に寄与するホルモンの産生にある。
なかでも胎児の代謝と発育に最も関与する胎盤の物質通過は,基本的には子宮胎盤循環に負うところが極めて大きく,同時にacuteならびにchronic fetal distressの病態とも密接に関連することから,胎盤での物質通過と,それに影響する子宮胎盤循環の制御機構を理解することは極めて重要な課題である。
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