綜説
成熟新生兒の血液像に就て
山田 一夫
1
,
武藤 友美
2
1京都府立醫科大學
2京都府立醫科大學研究科
pp.389-395
発行日 1952年9月10日
Published Date 1952/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200668
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1)はしがき
新生兒疾患の診斷上血液像の検索が必要なことは云うまでもない。
然し乍ら,其の正常の基準とすべき成熟新生兒の血液像に關する從來の報告をみると,各研究者によつて區々の所見がみられるのである。之は恐らく末梢血液像の検索のみに終始する爲であろう。元來末梢血液像は造血中枢の鏡像であつて新生兒に於ては其の生活状態によつてその中枢機能は容易く變動するからである。
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