診療室
山元氏妊娠診斷法の追試及私の最後的妊娠診斷
津久井 壽
1
1津久井産婦人科醫院
pp.285-287
発行日 1951年7月10日
Published Date 1951/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200512
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山元淸一氏は昭和25年7月の本誌,「産科と婦人科」及び「産婦人科の世界」に着色液を子宮腔に注入して之が逆出するか否かにより妊娠を鑑別し得ると發表した。この追試として昭和26年1月の「産と婦」に行村氏が,又第3回日本産科婦人科學會總會演説として山田氏が發表している。
私も本法の追試を行つた。膣洗滌の後4號Ne laton's catheter により0,1%インデイゴカルミン液(蒸溜水に0,1%の割にインデイゴカルミンを溶して滅菌したもの)4ccを内子宮口を越えて子宮腔内に注入した。此の際山元氏は未産婦ではHegar氏擴張器2號乃至3號まで擴張の必要を感する場合ありと云うが,私はその必要を認めた事はない。懸身臺上で液の逆出なきを陽性(妊娠)とし,其の場で少しでも逆出するのを陰性(非妊)とする。
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