原著
妊婦血液のEsterase及Kathepsin作用に就て
伊藤 久
1,2
1昭和醫科大學産婦人科學教室
2昭和醫科大學生化學教室
pp.255-257
発行日 1951年7月10日
Published Date 1951/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200503
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緒言
血液の酵素作用のうち血液 Esterase及血液Kathepsinをとりあげて著者はさきに産婦人科領域にをける腫瘍患者について検索し知見を報告した。著者は腫瘍と胎兒とはともに宿主に對する關係は新生の増殖性組織であると云う點から,妊娠時の血液酵素作用—Esterase及Kathepsin作用—に關して何等かの所見が得られるものと考えた。而して生理的の妊娠と病理的の腫瘍とはそこに異點の存することも豫想され本研究を企てた。尚健康非妊婦を對照として比較検討した。さて妊娠,産褥時の血液酵素作用に關する文献は著者の渉獵した範圍においては見出すことが出來なかつた。
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