保健所のペーヂ
公衆衞生監視員及駐在防疫員に就て
倉持 恭一
1
1厚生省公衆保健局
pp.158-159
発行日 1946年11月25日
Published Date 1946/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200067
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戰後に於ける國民生活は生活環境の惡化と公衆衞生に對する國民の關心が極度に低下したことによつて,生活安定の基礎條件たる國民保健は極度におびやかされて來たのである。そこで公衆衞生業務の基本的組織とも云ふべき公衆衞生監視員の制度を設け,之を保健所に配置すると共に市町村に駐在防疫員又は衞生指導員(共に假稱)を配置し,保健所長の指導下に現地の末端觸手として防疫を主とした公衆衞生業務に當らせ,國民保健の保持増強を期することにしたのである。
公衆衞生監視員は飮食物衞生,乳肉衞生,上下水道及び飮料水衞生,清掃衞生其の他の環境衞生の指導監視を行い,公衆衞生の向上に努める者であつて,原則的に保健所に配置し,(都市の保健所に重點を置く)技術的には保健所長,取締の面に於ては警察署長の指揮監督を受けるのである。
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