臨床實驗
胎兒眼球及角膜・鞏膜發育過程に就て
中村 康
1
1日本医大眼科教室
pp.114-120
発行日 1950年3月15日
Published Date 1950/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200547
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1.緒言
余はさきに黄斑部の研究の一部として,昭和15年以來胎兒黄斑部の発育に就て,多くの材料を集め,此肉眼的,組織学的研究を行つていたが,不幸にして戰災を受け,其材料の一部を失い,研究の中絶に遭つていた.然し其後日本医科大学産婦人科教室の好意に依り,再び材料を集め,其不足を一層補うととが出來,此度はもつと廣く胎兒眼球の発育過程を総括して発表し得ることは誠に幸である.
此度発表する一つ一つの項目は何れをとつてみても大なる論文をなすもので,此短篇に総ての諸見を論じ盡くすことは出來ない.依つて此度は研究して得た結論を多くの図を以て述べることにしたいと思う.尚詳細なる報告は,別に発表する機会を求めたいと思う.
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