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神經皮膚炎の統計的觀察
鳥山 悌
1
1東北帝國大學醫學部皮膚科教室
pp.8-10
発行日 1946年11月10日
Published Date 1946/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200003
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Vidal苔癬を中心とする Neurodermitisの發生病理機轉に關しては,今なは混沌として一定の歸結に達していない。余は,その基本的資料を得んがため本教室の外來患者に就き限局性,汎發性を併せて廣義のNeurodermitisに對し統計的觀察を試みた。
1 患者頻度 大正13年より昭和20年に至る22年間に,我教室外來で診療した患者總數は550例(再來を含む)で,皮膚病患者總數48397に対し1.13%の頻度を示し,金澤醫大の0.234%,千葉醫大0.23%−0.35%,Kiel0.47%,LondonO.041%より高率を示し,Breslau Klinikの3.85%よりは低率である。なほ大阪帝大では毎年50例以上を算すると報ぜちれてゐる。(第1表)
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