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新生兒腟脂垢の形態的研究(その2)
木內 五一
1
1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室
pp.306-311
発行日 1949年8月10日
Published Date 1949/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200237
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4.總括
叙上の如く,新生兒腟脂垢を逐日的に採取し,形態的に其細胞要素を檢査した結果を總括するに,各例によって多少の差異は認められるけれども,一般に次の通りである.
分娩直後に於ける腟脂垢は,肉眼的に灰白クリーム状をなし,之を鏡檢すれば,全例に於て細菌を認めず.白血球も亦殆んど之を認めない.其細胞成分は,極めて多數の,集團をなした扁平上皮細胞のみで,之を分類すれば其殆んど全部が顆粒層と核崩壊層に屬するものである.
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