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サルバルサン劑による稀有な副作用を發現せる1例
草場 正藏
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1長崎醫科大學産婦人科學教室
pp.103-104
発行日 1949年3月10日
Published Date 1949/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200181
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緒言
驅梅療法に際しサルバルサン劑注射によつて稀に輕度の惡心・嘔吐・食慾減退・頭痛・發熱或は全身倦怠等の不快なる副作用が發現することは日常經驗するところであるが,聲音嘶嗄或は發聲不能に陷る如きは少く文献にも多くを見出し得ない程稀な副作用である.余の檢索し得たものは唯僅に井尻,八木の報告1た各1例に過ぎない.然るに計らずも余は口唇の麻痺,呼吸困難を伴つた聲音嘶嗄の1例を經驗したので症例追加として報告する次第である.
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