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機能性不整子宮出血に關する組織學的研究—第1報:余の所謂間質(形成)不全症に就いて
芳賀 次郞
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1東北大學醫學部解剖學教室
pp.6-10
発行日 1949年1月1日
Published Date 1949/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200156
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緒論
所謂機能性不整出血または出血性メトロパチーの代表的な例としてSchroder(8)(9)の腺嚢胞性増殖症があるも,これに對し周期遺存症Persistent Phases of Cycle (Herreil(4))として取扱われつつある不整出血がある.後者は臨床的には月經に引續くかまたは一時停止後暫時にして再現するところの出血であつて,量及び持續日數は不定組織學的にも腺嚢胞性増殖に該當する所見を示さないと云われている.田村氏(10)は本症をその内膜組織像即ち月經時崩壊像・機能腺・無機能腺の有無及び多少により次の如く分類した.
A)月經脱落遷延症,a)脱落遷延症,b)再 生遅延症. B)増殖晩期遺存症
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