特集 画像!-エキスパート直伝 産婦人科画像診断-
(第4章)腫瘍 境界悪性卵巣腫瘍
竹内 麻由美
1
,
原田 雅史
,
松崎 健司
1徳島大学 大学院医歯薬学研究部放射線医学分野
キーワード:
MRI
,
粘液性腺癌
,
卵巣腫瘍
,
嚢胞腺癌-漿液性
,
腹部CT
,
漿粘液性腫瘍
Keyword:
Adenocarcinoma, Mucinous
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Cystadenocarcinoma, Serous
,
Ovarian Neoplasms
pp.359-367
発行日 2021年3月25日
Published Date 2021/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021180212
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<Point!>・漿液性境界悪性腫瘍は低異型度漿液性がんの前段階であり、MRIのT2強調像にて階層状に分枝する性状を反映したpapillary architecture with internal branchingのパターンを呈し、強い造影効果を認める。表在乳頭型は特徴的な増殖パターンである。・粘液性境界悪性腫瘍は片側性の大きな多房性嚢胞性腫瘤の像を呈し、良性と比して隔壁の肥厚や小房の集簇像が目立つ傾向がある。・漿液粘液性境界悪性腫瘍は漿液性境界悪性腫瘍と似た組織構築を呈するが、強い浮腫状間質や豊富な粘液産生を反映してT2強調像にて強い高信号を呈し、造影効果は比較的弱い傾向がある。内膜症性嚢胞から発生することが多い。
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